いただきます2 オーガニック給食編のオンライン上映会に参加しました!

少し前になりますが、「いただきます2 オーガニック給食編」のオンライン上映会に参加しました。

全体を通していすみ市のオーガニック給食の取り組みは圧巻でした。

いすみ市の農林課 鮫田さんは学生時代からいすみ市にサーフィンをするために通い続けていたそうです。サーフィンをしながらスナメリに遭遇したり、ウミガメが産卵しに上陸したりする姿を目にするのは日常茶飯事だったとか。

里山、川、包み込むような自然がたくさんの場所に住みたいと思い、いすみ市の職員として転職をされたことが最初の第一歩だったそうです。

コウノトリが舞う里山、そんな街つくり、野生復帰を目指す、そんな街を作りたい、その一心で最初の第一歩として有機農業に取り組まれることになりました。

有機農業の知識も経験もない中で、最初の一年目は惨憺たる結果、米は収穫できず雑草も沢山生え、どうすれば良いのか困っていた時に、

NPO民間稲作研究所の稲葉先生の存在を知られたと言います。

有機農作の一番の天敵と言われる「雑草」をいかに発芽を抑えていくのか?また、どうやって苗床を作っていくのか?農業を通じて生態系とか社会を良くしていきたいという稲葉先生の想いに深く感銘を受けて、有機米をなんとか成功させようと一生懸命取り組んで来られたとのことでした。

菌ちゃんファームの吉田さんが話されていた「無農薬をなんとか頑張ろう、じゃない。土を作ってしまえば美味しくなって楽になる」

人間が食べても美味しいと思える漬物のような肥やしを土に混ぜて、パンみたいにフワフワな畑をまず作ってあげる。

ここまで発酵していたらカラスもイノシシもこないと話す菌ちゃんファームの吉田さん。

現代の栄養学で分かって来た7番目の栄養素と言われる「ファイトケミカル」。

植物にしか作る出すことができないファイトケミカルが人間の生きる力に直結しているのではないかと言われているといいます。

農薬を使わずに野菜は植物を育てていくと、一時的には虫が増えるのですが、たとえそうであっても時間の経過とともに畑に微生物がどんどん増え、土がだんだん発酵していくのだそうです。

ファイトケミカルが強い植物や野菜を虫は食べることができないため、虫が自ずと減っていく。

農薬や除草剤は土の中にいる微生物や菌を殺してしまい、強い野菜を作ることができないと言います。

なるほどなと思いました。

人間に例えても同じことが言えるのではないか?と思います。

薬で痛みを抑えたり、原因となる部分にメスを入れたとしても、その場しのぎに過ぎず、また形を変え繰り返すことになると思うのです。

薬で私たちが本来持っている良い菌や本来備わっている力を根こそぎそぎ落としてしまうのでは。

良い食べ物を口から入れることで身体の根本を強くする。

良い食べ物とは?

微生物が沢山生きている土中で育った、虫をも寄せ付けないほどの生命力溢れた元気な植物、野菜、米のような良い食べ物を食べることで、病気を寄せつけることもない丈夫な体を持つことができる、ここにつながっていくのではないでしょうか。

有機野菜やお米を子供たちの給食に是非取り入れて欲しい。有機米や有機農作物を給食に取り入れに成功している市に共通していることは、最初は子供の健康を心から願う一人のお母さんの願いであり、その願いを言葉に出すことで、言葉や行動が、隣の人の意識や行動を変え、地域を変え、市を変え、どんどんその輪が大きくなっていった、ここに尽きるのはないかと思います。

様々な人の想い、点と点が線で繋がり、線があちらこちらに引かれるようになり、線がいつしか輪になり、道筋ができ、もう止められない社会の大きなうねりとなりました。

私も子育てをしながら、子供にはできるだけ身体に不要なものを避けて選んで食べてもらいたいと思い日々生活をしています。

良い食べ物を食べ、身体を強くするということは単に人が健康になるということを示しているだけではなく、自分たちの身体を慈しみ、自分たちの身体は自分で大切に守っていくんだという教えとなり、それが本来の食育になるのではないかと思いました。

毎日の食べ物が私たちの心と体を作っている。

このドキュメンタリー映画を僭越ながらも沢山の子育て世代のママ、パパに見て欲しいと思いました。

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