健康は家庭から ~家庭でできる 自然療法~ 東城百合子さん

以前、実家に戻った時、「家庭でできる 自然療法」東城百合子さんの本を見つけました。


本は恐らく数十年前に購入されたもので、値段も当時の物、本の状態もかなりレトロな感じになっていましたが、我が家に連れて帰ってきました^^

東城百合子さんは重傷の肺結核となられたのち、玄米自然食によって自らの病気を克服され沖縄の健康運動に全力を尽くされた方です。

下記は著書の前書きです。

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二十数年前一結核で死にかけた私は玄米菜食の自然の食物と、身近にある自然の手当法を真剣に実行して救われました。以来自然がもたらす生命力の偉大さを痛感させられ、少しでも皆様のお役にたてたらと思っています。

台所にある野菜や裏庭に生えている野草など、手近にあってどなたでもできる家庭療法は忘れられていますけれど、健康づくりのためにはとても大切な事だと思うのです。

公害や薬害、食品添加物等で悩まされる時、真の健康をとりもどすために、自然の生命力に富んだ食品や薬草、野草、自然療法をとり入れて、保健のために病気治療のために、副作用なく生命カを増す方法をなさってみてはいかがでしようか。

私が、病の時助けられたものや、長い間に実際やってみてよかったと思うものを集録してこの本にまとめあげました。

薬のいらない健康法をどうか皆さんでなさってみて下さい。自然はきっとあなたを元気づけ、勇気と希望をもってやる時、すぱらしい事がはじまる事を健康法を通 して教えきとしてくれます。

何とかそうしたお役に立てたらと願って書きあげました。お読み下さる皆様に幸あれと念じつつ。

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思い起こせば幼少期に母親に梅肉エキスを食べさせられたり、ビワの葉のお風呂に入ったりしていた時期がありました。

当時母も自然の力を使って、なんとか我が子を強い身体にしたいと日々試行錯誤していたのだろうと想いを馳せています。

著書に書かれていましたが、肝臓というのは脳にもすごく関係が深く、肝臓の良し悪しはそのまま心に影響するのだそう。

肝臓の悪い人というのは短気で怒りっぽい性質を持ち、常に未来に対し不安を抱くため、それだけ肝臓を悪くし、栄養が身に付かなくなるだけでなく、病気の治りも遅くするとのことでした。


自然療法で大きな病気や難病を治す偉大な力があるのは事実である反面、長期にわたる間違った食生活、食習慣、歪んだ心、凝り固まった自分本位な考え方で、自然への感謝の気持ちや親切を踏みつけ、自分勝手に身の程を改めず、~が効果があると言えばそこに走っていき、また別の場所では~がもっと効果があると言えばそちらに傾き・・・そんな心では自然の力は到底入りようがないということらしいのです。

神経も細胞も自由に動くことができない、つまり身体へのエネルギーが入りようがない状態らしいのです。

なるほどな~本当に心から納得がいきました。

私の場合、少なくともこの蜂蜜に出会う前の私は自然の力を借りて?なんてことは頭にも過らず、あらゆる物事に効率や成果だけを求めて時間に追われた生活をしていました。

健康である状態に感謝をしたこともなければ、自分本位な食生活。


何か症状が出れば安易に医者を探して、安直に権威のある方々の言葉を鵜呑みにしていて。

皆が良いと言うことに流されて、流木のようにあちらこちらを漂っていました。

自分の人生に真剣に向き合うきっかけになったのはやはり子供がきっかけでした。

子供と一緒にいると信じられないほどのありったけの愛を自分に与えてくれているのがヒシヒシと伝わってきます。

そんな子供の愛をしっかり受け止めようとした時、「心身ともに健康である自分」というのは外せないキーワードでした。

便利なことや効率性だけを追い求める生活からひとまず降りて、人や物や事に依存しない自分でありたいと心から思えました。

選ぶものや見るものが変わり、今まで手元に置いておきたかったものが手放せるようになったり・・・

自分の弱さを受け入れつつも、自分の目の前に存在している人や環境に深く感謝できるようになってきた時、蜂蜜や植物の力が自分の身体に入ってきた、とはっきり分かる瞬間がありました。

見えないけれどもやはり心と体は一筋の何かで繋がっているのだと思います。

東城百合子さんの言葉をお借りするなら

「気長にたゆまぬ努力をしながら・・・」

自然療法、それは一朝一夕にはいきませんが、自分の心と身体にこれからもじっくり向き合って行きたいです。